かぜの季節/ピンキーとキラーズ

 ピンキーとキラーズといえば「恋の季節」でその次が「涙の季節」だったわけですが「かぜの季節」という曲がありました。これは風邪薬のCMソングだったのですが、今ちゃんと聞くと普通の曲に聞けますね。この曲はソノシートで持っていました。薬屋さんでもらったものなのですが、この曲で思い出すのは今頃の季節です。

 私には伯母がいたのですが、若くして亡くなっています。もちろん会ったことはありません。ですが小さいころから伯母によく似ていると言われて育ちました。実家に飾ってあった写真はあまり似ていないので、なぜ皆がそんなに言うのだろうと不思議でしたが、後に他の写真を見たら本当に似ていてびっくりしたものでした。
 伯母は結核清瀬の療養所にいたそうです。そしてそのときにキリスト教の洗礼を受けています。洗礼名はマーガレットです。
 伯母は手術のときに輸血ミスで亡くなったと聞いています。昔のことでそんなこともあったのでしょう…。

 伯母の命日は7月です。夏休み前、まだ梅雨が明けない今頃です。清瀬の教会でミサを上げてくれるので、私が小学生のころまでは毎年その時だけ両親と兄と一緒に行きました。朝早く家を出るのは結構大変で、西武池袋線池袋駅のホームにあるミルクスタンドでコーヒー牛乳を買ってもらうのが楽しみでがんばった記憶があります。
 小学校も低学年のころまでは、礼拝が終わるまでじっとしていられず、隣にあったグラウンドに草野球を見に教会を抜け出したりしていました。まわりはまるで森の中のように木がたくさんあり、草もいっぱい。結果として私は蚊に刺されまくったのです。
 仕方なく母が近くの薬局まで行って「ウナコーワ」を買ってくれました。このときまで虫刺されの薬は「キンカン」しか知らなかったのでとても新鮮でした。これにオマケでくれたのが「かぜの季節」のソノシートでした。

 長々と書きました。そんなわけで冬の曲が夏の思い出になっていたのでした。てっきりソノシートしかないと思っていたのでこの曲が聞けるとは思いませんでした。改めてようつべに感謝です。